最新更新日:2017年04月30日

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編集長のオススメ本 『僕らはまだ、世界を1ミリも知らない』をアップしました!

今日ご紹介する 『僕らはまだ、世界を1ミリも知らない』 (いろは出版・太田英基著) は、26歳の1人の日本人男子が体験した世界一周旅行。「僕」(=著者。以下『僕』で統一。)が2年間に 50カ国・1000人と出会った悲喜こもごもです。あなたもどうぞ一緒に、本の中での旅をお楽しみください!
 
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「カジノよりオレに賭けろ」と言うラスベガスのホームレス。
 
「僕」の旅は北米からスタートです。まず向かったのはベンチャーの世界的発信地シリコンバレー。刺激的な人々、挫折と栄光を目の当たりにし、次に意気揚々と向かったのはラスベガスでした。
 
ギラギラの歓楽街と巨大ホテルでエンターテインメントを満喫し、ホテルに戻ろうとした帰り途に「僕」はそのホームレスに出会いました。楽しげで裕福そうな観光客の脇を、トボトボと歩く薄汚れたホームレス。アメリカの負の側面に思えた次の瞬間、「僕」は見ました。そのホームレスが背負っているボードに書かれた、この不屈の言葉を。
 
「わたしはhomeless(ホームレス)だがhopeless(希望なし)ではない。さあ、わたしに賭けてみろ。」
 
「僕」はそのタフな精神に感激し、アメリカの底力を感じます。そしてこう心のなかで叫ぶのです。
「なんてファンキーで図々しいんだ!」
 
ラスベガスを後にした「僕」は、ニューヨークを経て、最初の訪問地アメリカ合衆国を後にしました。
 
軍隊で武器の使い方を教えていたというイスラエル女子。
 
「僕」の旅は第二章の中米へ。ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカを経てグアテマラに到着します。
そこで知り合ったのがイスラエル人女子2人組。山奥の秘境セムックチャンペイへのツアーで一緒になったのがきっかけです。
 
「旅に来るまでは何してたの?」と「僕」は何気なく聞きました。「学生してた」とか「○○の仕事してた」とか、そんな返答を想像して。しかし、彼女たちの返答はそのいずれでもありませんでした。
 
「私たち、軍隊にいたわよ。武器の使い方を教えていたの。」
イスラエルでは、女性にも兵役があるんだそうです。
 
「僕」はこう書いています。「・・・世界は広い、というよりも、僕が世界を知らなさすぎたのだ。」
 
30歳・未婚女性は5人の母。
 
キューバ、メキシコ、ペルー、ボリビア、チリ、ブラジル、モロッコ、エジプトを経てケニアに到達。
サファリで「一生分の動物を見た」あと、「僕」はケニア人女性ビーさんに出会います。
 
ビーさんには子どもたちがいました。18歳を筆頭に5人。しかし、ビーさんは結婚も出産もしたことがないと言います。
 
「この子たちはみんな養子よ。親がいない子を自分の子のように愛情を注いで育てることって、(中略)誇らしく、愛おしいことだと思わない?」
 
「僕」は決して裕福とは言えないビーさんの覚悟ある行動に心から感銘を受け、尊敬の念を抱きます。
「教育と環境が人を育て、その人の容姿以外のすべてを決めると信じたい。遺伝子じゃない。」
 
タンザニアにもイイ奴がいるって知ってほしかった。
 
ケニアを後にした「僕」はウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、タンザニアに到着。
ここタンザニアでの最終日、「僕」はアフリカの思い出を思い返しながら長距離バスを待っていました。そんなときに「僕」に事件が起きました。複数の男性に取り囲まれ、カバンをこじあけられ、命には関わらなかったとはいえ、カメラを盗まれてしまったのです。
 
アフリカでの思い出がつまったカメラをなくして意気消沈し、タンザニア人への警戒心MAXの「僕」。しかし、そんな「僕」にタンザニアの若者たちは心からの憐れみと優しさを向けてくれました。タンザニア人の若者は言いました。
 
「君がタンザニアで大切なカメラを盗まれて、イヤな思いをして、それを本当に申し訳なく思ったんだ。」
 
「僕」の心に湧きあがってきたのは「日本に来てくれた外国人旅行者にも、彼らのように接していきたい。日本を好きになってもらいたい。」という思い。ほろ苦く温かい心の経験をしたタンザニア。この事件でアフリカをしめくくり、「僕」は一路、ヨーロッパに上陸しました。
 
チェルノブイリ事故、そして、僕らの国の原発。
 
スイス、オーストリア、ドイツ、ベルギー、フランス、スペイン、イギリス、ルクセンブルク、オランダ、スウェーデンを経て東欧ウクライナへ。ここでチェルノブイリ原発事故跡地を訪問しました。
 
今でも原発半径30キロ圏内は「ゾーン」と呼ばれる居住禁止区域。そこに、放射線量を測定するガイガーカウンターを持たされてチェルノブイリツアーはスタートしました。事故後にゴーストタウンと化した街や発電所を見るなか、同じツアーに参加していたドイツ人に「僕」は尋ねられます。
 
「(ドイツは原発をやめる方針だ。)日本はどうなんだ?」
 
この問いに、「僕」がどう返答したか。それは本書内には綴られていません。もしかしたら、今のところ100人の日本人が100通りの迷いを持っている問いなのかもしれません。
 
アラブ、イスラエル、そしてアジアへ
 
それからの「僕」は、トルコ、イラン、ヨルダン、イスラエル、ドバイで中東を満喫。
 
途中、イスラエルとパレスチナ自治区を隔てる壁に書かれた「神よ、皆あなたの子どもなのに!」という文字に言葉を失ったり、盗まれた「僕」の携帯電話を奪還すべく大捕り物を演じてくれたアラブ人男子たちに出会ったりします。
 
そして、インド、バングラデシュ、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ベトナム、中国、台湾、韓国を経て、博多行きフェリーへ乗り込んだのでした。
 
さて、「僕」の世界一周、あなたは一緒に妄想旅できたでしょうか?旅の醍醐味はキレイな景色ばかりではありません。世界中の人と話し、触れ合うことが世界のリアルを見ることにつながるのかも。
 

 
※『僕らはまだ、世界を1ミリも知らない』本文より転載の箇所、著者により校閲済み